アイデアの種は「見立て」から
アイデアが浮かばない。
浮かんでも同じようなものばかり。
なんかピンとこないんだよな〜。
こんなことはないだろうか。
私はよくある。
そんな人に「見立て」によるアイデアの出し方を紹介する。
「見立て」とは
見立て(みたて)とは、ある物の様子から、それとは別のものの様子を見て取ること。その別の物で対象物を言い表す、一種の言葉遊びとしてもよく見られる。比喩遊びとも言う。
※wikipedia参照。
あるものを別のものとして捉えることで、今までなかったような別のものとして捉えることができるのだ。
見立ての代表例
あなたは「バトルえんぴつ」というものをご存知だろうか。
バトルえんぴつとは、鉛筆を転がして上向きになった面を乱数として使用するゲーム。またそれに使用する鉛筆。バトエンと略される(スクウェア・エニックスの商標)。主に小学生に人気を博している。
私が小学生の頃は流行っていて、ドラクエのバトルえんぴつを転がして遊んでいたものだ。
このバトルえんぴつが見立ての代表例と言える。
「えんぴつ」
を
「サイコロ」
に見立てたのだ。
えんぴつは六面である。
えんぴつはころがすことができる。
えんぴつは子供が使う。
えんぴつとサイコロは共通点が多いのだ。
えんぴつをサイコロに見立てることで、えんぴつに「転がして遊ぶ」という新しい意味が生まれる。
見立ての利点
見立ての一番の利点は、分かりやすさだ。
サイコロ、えんぴつ、両方の特徴は誰でも知っている。
そのため説明がしやすい。説得力が生まれる。共感が生まれる。
「なるほど、それは考えたことなかった!欲しい」となったらしめたものだ。
見立てによるアイデアの出し方
①対象をきめる 例:5分
まずは対象を決める。バトルえんぴつであれば、えんぴつだ。
②対象を分解してみる。例:5分
えんぴつであれば、
子供が使う。
書く。
六面
転がせる。
芯がある。
持つ。
持ち歩く。
などなど
③対象に見立てる。 例:15分
目についたものをたくさん、えんぴつに見立ててみよう。
ここではいいアイデアかどうかは関係ない。
付箋を大量に利用し、まずは出してみよう。
この際、分解したものと紐付けたりしてアイデアを広げよう。
なるべく対象に近いものが良い。
共通点が多いからだ。
④対象を絞る。 例:30分
たくさんアイデアを出したら、そこからピンときたものを絞ってみよう。
共通点がなるべく多いほうが良い。
そして、他の人に「なるほど!」と思わせられる説明を考えよう。
以上の流れで、アイデアが生まれる。
行き詰まった時、周りの人と、もしくは一人で試してみよう。
凝り固まっていたアイデアではない、今まででなかったようなアイデアがそこにはあるはずだ。